「収容所のプルースト」著者;ジョゼフ・チャプスキ、2018年発行、出版;共和国
この本は1940年から41年にかけてソビエトのグリャーゾベッツ収容所で、冬の間にチャプスキが極寒の中でポーランド人将校らに講義した内容が訳されたものである。 “極寒の収容所で学ばれたプルースト” の続きを読む
ワレサの連帯という言葉の魅力
ワレサ自伝―希望への道 筑紫哲也、水谷訳1988年発行、社会思想社 478ページ
1、なぜこの本を読むか
連帯という言葉にひかれる。なんと魅力ある言葉。この言葉には世界中が引き込まれた。
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ベルリンの壁崩壊は実際どうだったか
ベルリンの壁 崩れる、笹本俊二著、岩波新書、1990年発行
1,なぜ読むか
このテーマもサラリーマン時代横目で通り過ぎたような歴史的事件であっておさらいをしたいような気にさせられている。これは現在の香港問題、北朝鮮問題、その他の壁問題のある地域が今後どうなるか予想もつかないことではあるが、 “ベルリンの壁崩壊は実際どうだったか” の続きを読む
ユダヤ教とキリスト教の連続と断絶
ヤーコプ・タウベス著、パウロの政治神学、高橋哲哉、清水一浩訳、岩波書店、2010発行
1987年2月に、がんに侵されていた著者が残された時のないときに、(翌年にはなくなっている。)ハイデルベルグに招待を受けて4日間の講義をした。 “ユダヤ教とキリスト教の連続と断絶” の続きを読む
アフリカの女性の近代とは
エレン・クズワヨ著(1914年生まれ、南アフリカ共和国出身)
「さあ、座ってお聞きなさい」1996年発行、スリーエーネットワーク
1、この本を読むきっかけは何か
2、クズワヨとは誰か
3、この本は何を語っているか
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現代知識人に欠けたもの。本当の批判をしてもらいたい。
属国民主主義論、内田樹、白井聡、東洋経済新報社、1600、2016年7月発行
1、どんな内容か
この本は安倍政権の政治的行動や日本人の生活の変化などを通じて、やや政治的左派(知識人、大学の先生、有名な批評家)的な二人が日本が独立と主権を拒否してアメリカへの属国であることをるる述べ合った本である。 “現代知識人に欠けたもの。本当の批判をしてもらいたい。” の続きを読む
ユダヤ人の悲惨と希望
ユダヤ、世界と貨幣(一神教と経済の4000年史)、ジャックアタリ著、的場昭弘訳、2015年、作品社
的場昭弘教授の市民講座に出ている関係で読むことになりました。
この本は一言でいえばユダヤ人の苦難の歴史とまた逆にこれからの希望を書いたものといえます。 “ユダヤ人の悲惨と希望” の続きを読む
日本の近代が生んだ使用価値的人間像
日本の近代とは何であったか、岩波新書、三谷太一郎2017年3月発行
大体、1870から2000年位までの日本の近代の歴史を大きくとらえ現在までの発展に何が基本的に重要だったか、どういう問題を残したか、今後どういうことが必要かというような内容である。 “日本の近代が生んだ使用価値的人間像” の続きを読む
全英オープンに見るヨーロッパの哲学
ドイツ古典哲学の本質(1834年)、ハインリッヒ・ハイネ、伊東勉訳、岩波文庫1951年発行
全英オープン1919年7月21日、ローヤルポートラッシュゴルフクラブでシェーン、ローリーーが優勝した。場所はベルファストから北へ100キロから150キロくらい真北に行ったところにある。ノース海峡を挟んだところのリゾート地だそうだ。美しいゴルフ場だそうだが、
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イギリスの離脱問題の本当のところは何か
「問題は英国ではない、EUなのだ、21世紀の新.国家論」、エマニュエル.トッド、堀茂樹訳、文芸春秋(文春新書)
この小さな本は問題を沢山はらんだ本といえる。
このエマニュエルトッドという人はフランス人、歴史人口学という学問の専門家である。(日本の慶応大学には速水融(名誉教授)という学者がいて彼も歴史人口学の大家でかつ友人という。) “イギリスの離脱問題の本当のところは何か” の続きを読む