比較思想、文化叢書、「出稼ぎの社会学」、山下雄三、国書刊行会、昭和53年発行(1978年)
この本は私の親しくしている友人のお父さんの著書で、この本を紹介され、教えていただいた。アマゾンで購入し読んでみた。この山下雄三という方は、教育大学(現在の筑波大学)の農業経済学専門の教授というように聞いている。若くして亡くなった、と聞いている。
まず「出稼ぎ」という言葉が懐かしく響いた。しかし今はもう死語になっているのではないだろうか、などと思いながらこの本を手にする。この本の対象となる年代は昭和40年から50年くらいまでの間のことである。(私は昭和24年生まれだから16歳から26歳までの頃である。いわゆる60年代なのである。)この時期は高度成長が始まっており、日本の経済は急成長であった。 “日本の出稼ぎ問題はもう終わったのだろうか。” の続きを読む