小田実「難死の思想」岩波現代文庫、2008年発売(初出1965年1月号『展望』その他は1976年まで他の雑誌などに書かれたもの。彼の33才から43才のころの評論集である。)
小田実は29歳の時に発表した「何でも見てやろう」で有名となった。その後は「べ兵連」という名で知られている活動を通して市民運動家のように見られている。しかしある時にぱったりとメディアからは消えていたように見えた。突然夜の討論番組か何かでテレビに出た小田実を見てえらく老けたなとは思った。彼は2007年に亡くなる。(1932年生まれだから享年75才)その後気になっていたので、彼の著作は少しは読んだ。小説は全く読んでいない。解説によると彼の小説は海外では評判であるという。
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