批判される経済学者

奇跡の経済教室、基礎知識編、中野剛志著(目から鱗が落ちる、平成の過ちを犯さないために、経済常識が180度変わる衝撃)2019年4月発行、ベストセラーズ発行
1600円

1、なぜこの本を読むか
財政破綻問題などと言われている政府がデフレ脱却のために異次元金融緩和をしている日銀を批判的に検討している。その前編で7月に対策の話が来るようだ。
そういう興味もあるが、ここではかなりの人が実名で批判されている。こういう本も珍しいので非常に興味を掻き立てられる。

2、批判されている学者
(  )の中身はこの本に記載されているままである。
この中の多くが教科書を書いていたり、定例的に開かれている上席ビジネスマンの講演会などで話をしている人たちである。小生もこの中のある人の話は聞いたことがある。
計19人

①ブロックチェーンの章
竹中平蔵
スティーブ.ウォズアニック(アップル)
東浩紀(哲学)

②金融の章
黒田東彦(日銀)
清滝信宏(プリンストン大学)
橘玲(作家)

③財政破綻の章
吉川洋(東大名誉経済)
伊藤隆敏(東大)
伊藤元重(東大)
西村清彦(東大)
八田達夫(東大)
樋口美雄(慶應)
深尾光洋(慶応)
八代尚宏(日本経済研究センター理事長)

④自分の理論を否定した経済学者
岩田規久男(日銀)
若田部昌澄(早稲田から日銀)
浜田宏一(イエール大学、内閣官房参与)

⑤消費増税
土井丈朗(慶応)
井手栄作(慶応)
3、論点
デフレ対策として今までの30年は逆の対策をしてきた、失敗という結果が出てしまった。
現在は資金不足なのか需要不足なのか、という基本的な課題から

貨幣に関する理解が大経済学者でも理解されていない人が多い。
一般均衡論の経済学だけではの本の分析はできない。
信用創造という新しい貨幣理論を知る必要がある。(MMT)
これだけでは何を言っているかわからないとは思うが、本の中身はいたって普通の議論である。わかりやすい、ということは間違いがない。
今後出版される経済対策を読んでみたい気になる。これが間違っていれば話にならない。

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